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〔ロンドン金属〕アルミ、10年ぶり高値=ギニアのクーデターで(6日午前)

投稿日:2021-09-07
LMEのアルミ3カ月物は1059GMT(日本時間午後7時59半)時点で1.1%高の1トン=2757ドル。一時2011年5月以来となる2775.50ドルを付けた。

                


   欧州時間6日午前のロンドン金属取引所(LME)のアルミ相場は上昇。ギニアでクーデターが起きたとの報道が引き金となり、アルミ原料のボーキサイトの供給がストップするとの懸念が広がった。

 アナリストによると、ギニアは世界のボーキサイトの約4分の1を生産。現時点で供給停止の兆候はないという。ギニア軍の報道官は6日、特殊部隊のグループが政府を解散し、憲法を停止したと明らかにした翌日、陸空の国境を再開したと発表した。
 LMEのアルミ3カ月物は1059GMT(日本時間午後7時59半)時点で1.1%高の1トン=2757ドル。一時2011年5月以来となる2775.50ドルを付けた。
 ジュリアス・ベアのアナリスト、カールステン・メンケ氏はギニアでのクーデターについて「火に油を注ぐようなものだ。供給逼迫(ひっぱく)がアルミの強材料となっているからなおさらだ」と指摘。ただ、新たな統治者が国の基幹産業であるボーキサイト産業を止める公算は小さいと予想した。
 LME銅相場3カ月物は0.2%安の1トン=9410.50ドル。ミネラ・ルミナ・カッパーは5日、チリのカセロネス銅山の労働者との間で、労働協約に合意し、ほぼ1カ月にわたったストが終結したと発表した。(ロイター時事)