中国の水電水利規画設計総院などの機関がこのほど発表した「中国再生可能エネルギー発展報告2021」は、中国で22年に新設される太陽光発電の設備容量が100ギガワット(1億キロワット)前後になるとの見通しを示した。
同報告によると、中国の太陽光発電は砂漠やゴビ、荒漠地域を重点とする大規模な風力発電、太陽光発電施設の建設▽屋上設置方式の分散型太陽光発電の試行事業▽家庭用太陽光発電の持続的増加▽「太陽光発電プラス」各プロジェクト、太陽光統合型プロジェクトの実施-に伴い、集中型と分散型が同時に発展する段階を迎えている。
風力発電の22年の見通しについては、全体的に安定した成長基調を保つと指摘。新たに送電網に接続する陸上風力発電は5千万キロワット超、洋上風力発電は600万キロワット前後とし、合計で56ギガワット(5600万キロワット)になると予想した。
これらの見通しに基づくと、中国の太陽光発電の設備容量は22年に初めて風力発電を抜き、大きく引き離すことになる。