営農型太陽光発電とは:
営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)とは、農地に支柱を立てて上部空間に太陽光発電 設備を設置し、太陽光を農業生産と発電とで共有する取組。
取組の促進について、令和2年3月に閣議決定された食料・農業・農村基本計画にも位置づけ。
作物の販売収入に加え、売電による継続的な収入や発電電力の自家利用等による農業経営 の更なる改善が期待できる取組手法。
営農と発電の両立を図る上で工夫が必要なケース:
• パネルが重なり隙間がないため、農地のほとんどの部分で 常に陰が生じている。
• 今まで栽培したことのない作物や地域でも栽培されてい ない作物が育てられている。
• 通常の栽培方法(栽植密度)と異なった作物の栽培 が行われている。
農地転用許可権者は、営農指導を受ける体勢が整ってい るかを確認する等により、営農が適切に継続できるかどうか を慎重に判断することが必要。
・集団的にまとまりのある農地の真ん中等に発電設備が設 置されている。
担い手への集積、ほ場整備等による規模拡大、 農業用用排水施設等の管理に支障が生じるおそれ。 農地転用許可権者は、担い手への集積、土地改良事業 の実施予定等について市町村の担当部局等に確認した上 で許否の判断をすることが必要。
営農型太陽光発電の導入状況:
営農型太陽光発電設備を設置するための農地転用許可実績は令和元(2019)年度までに 2,653件、742ha。太陽光パネル下部の農地で生産されている農作物はさまざま。
営農型太陽光発電の支援・措置:
地域や農業と調和した営農型太陽光発電の導入を促すことが重要であり、農地上部に太陽光 発電設備を設置するという立地上の利点を活かし、下部農地や近隣の農林漁業関連施設で発 電した電力を利用するモデル構築を支援。